バイナリーオプションでの両建て手法とは?

バイナリーオプションで稼ぐためには、いかに資産を減らさないかが重要になってきます。そのためには、根拠のあるエントリーを心掛けることも重要ですが、リスク回避策を知っておくことも重要です。

その一つが、両建てでの取引になります。

両建ては使い方次第では、負けて出す損失を減らせたり、他の方法を合わせてタイミングよく行うことで利益を生み出すことができたりと、バイナリーオプション取引での有効性があると考えられています。
しかし、反対にデメリットも存在する手法となりますので、両面から理解しておく必要があります。

今回は、バイナリーオプションにおける両建ての意味合いと、どのように活用すればいいのかを見ていきたいと思います。

1.両建てとは?

両建てとは、一般的には以下のような取引方法のことを言います。

両建ては、信用取引や先物・オプション取引、外国為替証拠金取引、CFD取引などにおいて、同じ銘柄(商品)で「買い」と「売り」の建玉(ポジション)を同時に作ることをいいます。
両建てとは|金融経済用語集‐iFinance

「買い」と「売り」どちらもポジション取りしておくことで、損失を最小限に抑える目的のもと、FX取引などで取り入れられる方法です。もし、買いが売りよりも低くなった場合には、利益が出ることもあります。

では、バイナリーオプション取引においてどのように使えば良いのでしょうか?

バイナリーオプションでは、買い・売りという概念ではなく、Highエントリー・Lowエントリーの二者択一で予想していく仕組みになります。そのため、バイナリーオプションにおける両建てとは、1つのエントリーポイントに対し、HighエントリーとLowエントリーのどちらのポジションも同時に取るやり方のことを言います
つまり、為替相場の先行きが見えない時に、上下どちらに動いてもいいように、両方向にエントリーをして、リスクヘッジを行う手法になります。

2.両建てのメリットとは?

(1)損失が抑えられる

バイナリーオプションで両建てを使う一番のメリットと言えば、リスクを最小限にできることでしょう。
バイナリーオプションのルール上、エントリーして予想が外れてしまうと、エントリー金額をそのままそっくり持っていかれることになります。これは、かなりのダメージになります。ですが、両建てを取り入れることで、予想が外れてしまったとしても反対方向にも同時にエントリーしているため、損益が相殺されるため丸々損失になることは避けられるわけです。また、エントリー金額を調整すれば、利益を出すことも可能になります。
このように、両建てはリスクヘッジのために、取り入れられる場合が多いのです

(2)焦らず取引ができる

両建ては、取引に保険をかけているようなものです。片方で負けてしまっても、もう一方で勝てば、エントリーした全額を失うことはないため、落ち着いてチャンスを待つといった取引方法が可能になります

特に両建ては、待ちの戦略が有効なラダー取引に活用できる手法になります。ラダー取引とは、複数の目標レートから1つを選び、取引終了時点でその目標レートよりも、上がっているか下がっているかを予想する取引方法のことです。この場合、難しい目標レートを選ぶほど、利益が出るような仕組みになっています。ラダー取引で両建てを行う場合、現在のレートより一番離れている上下のポイント同士か、一番近い上下のポイント同士にエントリーすることになります。
ジリ貧になるというリスクはあるものの、自分が予測した値動きがいつ起こるか正確には判断できないといった場合に、この待ちの手法をうまく使いこなせば、損失を最小限に抑え、エントリーチャンスを逃さず確実に利益を出すことができる可能性があるのです

(3)予想外の展開に活用できる

両建てを活用する適切なタイミングとして、自分の予測が外れそうな時や、急にトレンドが発生した時があります。

為替相場が上昇すると見込んでいたのに、大きく下降していってしまった場合は、両建てを使い逆方向にエントリーすれば勝てる可能性は高くなります。エントリーのタイミングは少しズレるので、どちらも負けてしまう可能性もないとは言い切れませんが、エントリーしたすぐ後に急激に逆方向へ進んだとしたならば、損切りの意味合いで有効な手となり得るのです。また、転売機能のある業者を使えば、この場合に予測が外れた方を転売することで利益が出る可能性も高まるのです。

経済指標の発表や、世界で大きなニュースがあったなど、イレギュラーな事柄により相場で急激なトレンドが発生した場合にも、両建ては有効性があります
突然の相場変動が起こった時は、相場の先行きはかなり見えづらくなります。そのため、通常は勝てたエントリーも負けてしまう可能性が出てくるのです。このような場合には、トレンド発生を確認したらすぐに逆方向へエントリーすることで、リスクを最小限にすることができるのです。もちろん、これも必ず逆方向へのエントリーが勝てるというわけではありませんが、リスク回避策として取り入れることは重要だと思います。

このように、適したタイミングで両建てを活用すれば、損失を抑えかつ勝率を増すことができるのです。

3.両建てのデメリットとは?

(1)両建てだけ使っても稼げない

バイナリーオプションでは、両建てだけを使って取引をして稼ぐことは難しいです。
本来は勝率の高いエントリーポイントを、1つ見極めてポジションを取れば良いはずなのに、両建てはそこをあえてもう1つ逆方向にエントリーする手法です。損失は最小限にすることができますが、その分利益も2ポジション分の差額となるため、1ポジションだけエントリーして勝つよりも小さくなります。そのため、両建てだけでは稼げないとなってしまうのです。

もし両建てで利益を出そうとするならば、転売機能をうまく使いましょう。
ハイローオーストラリアには、ポジション取りした後でも判定時間になる前に決済することが可能な転売機能があります。FXに例えると、利確や損切りにあたるものになります。転売は、取引終了までポジション取りしていないことから、通常取引よりもペイアウト率は低くなりますが、うまく利用することで満期だと損失になったであろう取引を利益に変えることも可能になります。例えば、ペイアウト倍率が2倍以下で両建てする場合、上下同じ金額でエントリーすると損益はマイナスになってしまいます。しかし、負けが予想される方を転売することで損失を減らし、残りの1つが勝てば利益を出せる可能性が大いにあるのです。

両建ての仕組みだけでは、バイナリーオプションでなかなか利益は出せないと思いますが、転売をタイミングよく使うことで改善される可能性もあります。FXのように取引自体は複雑になるため、取り入れやすいとは言い難いですが、エントリー金額の全損を回避したいという場合にはトライしてみるのも良いでしょう。

(2)短期取引には向かない

バイナリーオプションは、短期取引が可能な点が魅力のひとつですが、両建てをするのであればあまりにも短い判定時間の取引は選ばないようにしましょう。なぜなら、両建てを行うためには考える時間が必要だからです。
落ち着いて相場を見て、両建てを行うべきタイミングかどうかを判断することが大切です。焦って判断を間違えれば、追加でエントリーするべきではないタイミングで両建てし無駄な負けを作ってしまったり、決済するべきではなかったタイミングで転売してしまったり、せっかく両建てを使ったとしても、うまく損失を抑えることができなくなります。両建てを使う場合には、相場をしっかり確認するための時間が確保できる程度の、余裕をもった時間設定で取引を行いましょう

(3)口座凍結などのリスクもある

バイナリーオプション業者の中には、両建てでの取引を禁止しているところもあります。
なぜ禁止されるのかというと、両建てを活用してうまく利益を出せる術を皆が使ってしまうと、バイナリーオプション業者側としては、自分たちの利益が出なくなってしまうことになるからです。そのため、両建てでの取引を禁止事項とし、両建てを使ったとされる場合には、口座凍結などの措置を行い、利用者が両建てを使わないように対応している業者もあります。つまり、禁止されていると知らずに両建てを使ってしまうと、せっかく利益が出せたとしても、その稼いだお金が出金できないということになりかねません。このようなリスクは絶対に回避したいものです。

両建てで取引ができる業者として、ハイローオーストラリアが知られています。
両建てを活用する際には、安心して利用できる業者をしっかり選んで取引することが大切です。

4.まとめ

両建ては、活用する目的により有益か無益かが変わってきます。
なぜ両建てを行うのかを明確にしなければ、無計画なエントリーになってしまい、勝率を上げることはできないでしょう

バイナリーオプションは、そもそも根拠のあるエントリーをしなければ勝つことはできません。両建てと転売機能をうまく使えば勝てる可能性は上がりますが、必ず勝てるということではない点をしっかり認識しておく必要があります。今のタイミングで両建てを使えば、本当に利益が期待できるのか、リスクの回避策となり得るのか、よく考えた上で判断をするようにしましょう

両建ては、根本的に相場を理解し、適切なタイミングで使うことにより、リスクを最小限に抑え、利益に繋がる手法になり得るのです。

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