バイナリーオプションで30秒取引はどうしてむずかしい?

バイナリーオプションで短い時間足の取引はむずかしいですよね。

特にで取引なんて、とても無理! でも、ペイアウト率は高いから何度か当たれば・・・そう思っている人は多いのではないでしょうか。

確かに、短い時間足で当てることができればペイアウトも大きいですが、それだけチャートの分析力も早く冷静な決断が必要になってきます。

そこで今回は、バイナリーオプションで短期(30秒)取引をする際におさえておきたいポイントをご紹介します。

 

30秒取引は、トレンド相場で取引するのが望ましい

相場はトレンド相場・レンジ相場の2つがあり、バイナリーオプションで30秒取引をする場合は、トレンド相場で取引することをおすすめします。

理由その1 「だまし」に引っかかりにくい

トレンド相場は上昇・下降どちらかの勢いが強い状態ですが、上がりっぱなし・下がりっぱなしというわけではありません。

トレンド状態が終わるまで、何度か「だまし」という相場が逆行する状態になる時があります。「だまし」の状態は長く続くわけではなく、また元のトレンド相場に戻っていきます。

トレンド相場では、順張り(上昇しているときは買い・下降している時は売る)でエントリーしますが、この時エントリータイミングと判定時間の差があると、「だまし」の時に判定されてしまう可能性があります

その点、30秒という短い時間であれば「だまし」に引っかかる事なく判定される可能性が高いというわけです。

理由その2 取引のチャンスが多い

エントリーしてから判定される時間が短いということは、それだけ多く取引するチャンスがあるということですよね。

トレンド相場は、1日にそう何度もあるわけではないので、チャンスが来た時には一回でも多く取引できると利益も上がります。

 

30秒取引をするならどの時間帯が良いか

30秒取引をするならトレンド相場ですが、いつ発生するか分からないトレンドをじっと待つしかないのでしょうか?

トレンドが発生しているということは、値動きが大きいということです。値動きが大きくなる要因と時間帯をまとめてみました。

東京時間

午前 9:30頃から、仲値(その日のレートの基準になる値)が決まる午前 9:55頃までは、ドル買いが活発になって円安傾向です。これは、輸入業者が決済する時に外貨へ両替するため、金融機関が市場から外貨を買い集めることで起こります。

特に5や0つく「ゴトー日」と呼ばれる日には、強いトレンド相場となることが多いです。

ロンドン時間

ロンドンでは、サマータイムを導入しているため、値動きが大きくなる時間帯が夏と冬で変わってきます。また、サマータイムの期間は決まっており、3月の最終日曜〜10月の最終日曜です。

  • 夏の時間帯(日本時間):午後 4時頃〜翌午前 0時頃
  • 冬の時間帯(日本時間):午後 5時頃〜翌午前 1時頃

ロンドン時間の値動きが大きくなる主な理由としては、他の国の市場のオープン時間とかぶることで、必然的に取引量が増えることがあげられます。特に値動きが大きくなるのは、ニューヨーク市場がオープンする時間帯です。

  • 午前 5時頃~午後 2時頃   ニュージーランド・オーストラリア
  • 午前 9時頃~午後 7時頃   日本・香港・シンガポール
  • 午後 17時頃~翌午前 3時頃   ドイツ・スイス・フランス
  • 午後 22時頃~翌午前 7時頃   アメリカ・カナダ

また、ロンドン市場のオープン時間には金の価格も決まります。さらに、日本時間の午前0時頃〜1時頃は仲値が決まる時間でもあり、これらの時間帯には値動きも大きくなります。

取引するならどの通貨ペア?

ロンドン市場=ポンドと考えてしまいますが、一番取引されているのはユーロです。もちろんポンド / ドルも取引はありますが、ユーロ / ドルの方が取引量は多いですし、ドル / 円もおすすめです。

ニューヨーク時間

ニューヨーク市場がオープンする時間帯には、すでにロンドン市場とも時間がかぶっているために値動きが大きくなり、トレンド相場が長く続く傾向にあります。

ただし、ニューヨーク市場は経済指標に多く影響されます。特に、アメリカの雇用統計が発表される週(毎月の最初の金曜日に発表)は、相場はあまり動きがない傾向にあります。

経済指標によっては相場に大きな影響を与え、値動きも激しくなりますが、相場の動きがなかなか読めないこともありますから、経済指標が発表された時は様子を見たり取引を控えたほうがいいでしょう。

経済指標によっては相場に大きな影響を与えるので値動きも激しくなりますが、30秒取引であれば時間が短いので、それほど影響を受けることはないでしょう。

取引するならどの通貨ペア?

ニューヨーク市場では、やはりユーロ / ドルやポンド/ ドルが一番取引量が多いです。取引量が多いということは、そんなに値動きがないレンジ相場の時もありますが、トレンド相場になった場合は長く続く傾向がありますから、チャンスですね。

30秒取引のデメリットは?

ここで、改めてバイナリーオプションで30秒取引がむずかしいと言われている理由をまとめてみました。

相場の動きが予測しにくい

バイナリーオプションで30秒という短い時間足で取引する場合、長い時間足も一緒に確認することで、今現在の値動きがどの相場の部分なのかを確認することができます。そこでMT4というインジケーターを使用するのですが、残念ながら30秒足のローソク足で表示することができず、1分足で表示させるしかありません。

30秒足のローソク足が表示できないことで、相場が転換するタイミングが見つけづらかったりなど、相場の動きが予測しづらくなります。

冷静な取引ができなくなる

バイナリーオプション取引で一度負けてしまうと、それを取り戻すために勝てるポイントを探さなければなりませんし、利益を上げようとすると勝ち続けることが必要になります。

30秒という短い時間の中で、値動きを予測して取引をするのは非常にむずかしく、さらに時間が短いことで気持ちが焦って冷静な判断ができなくなる可能性があります。

値動きが少ない

30秒取引は、トレンド相場での取引が望ましいと言いましたが、トレンド相場は1日にそう何度も発生するものではありません。トレンド相場以外は、値動きの少ないレンジ相場となります。値動きが少ない時に無理をしてエントリーするとドローになる可能性もあり、その場合は負け判定になる場合があります

限られた海外業者でしかできない

バイナリーオプションで30秒取引ができる業者は限られていて、国内の業者はできません。海外のバイナリーオプションで30秒取引ができる業者をいくつかご紹介します。

  • ハイローオーストラリア

ハイローオーストラリアは海外のバイナリーオプション業者として有名ですし、取引画面の見やすさ・操作方法もわかりやすくおすすめです。30秒取引をした場合のペイアウト率は、1.95倍になります。

その他30秒取引ができる海外業者は以下のものがあります。

  • ザ・オプション
  • ファイブスターズマーケッツ
  • トレード200
  • ソニックオプション
  • ジェットオプション
  • ザ・バイナリー
  • エフエックスバイナリー

転売ができない

転売とは、取引の判定時間を待たずに損益を確定させてしまうことで、バイナリーオプションの30秒取引ではできません。転売ができないと、どうなるでしょうか?

例えば、相場が上昇すると予測してHighエントリーしたとします。予測通りいけばいいですが、相場が下落し始めてこのまま判定時間まで待っていると大きな損失になってしまう場合、転売をすることで損失を最小限におさえる事ができます。

ですが、転売ができないと判定時間まで損失を止めることができなくなるのです。

 

30秒取引で使うインジケーターはこれ!

バイナリーオプションの取引では、上がるか下がるかの2択ということもあり、分析無しでの取引も可能です。ですが勝てる取引をするのであれば、やはりチャートを分析する力は必要です。ここでは30秒取引をする場合に必要なインジケーターをご紹介します。

MT4(メタトレーダー4)

メタトレーダー4(MetaTrader4、MT4)は、ロシアのメタクオーツ(MetaQuotes Software)社が開発・提供している取引プラットフォームのこと。さまざまな金融商品の取引に対応していますが、おもにFXの取引ツールとして世界中の多くのトレーダーに愛用されています。

引用:ザイFX!

MT4を使うことで、チャートに複数のテクニカル指標を表示することができるほか、色々な時間足でチャートを見ることも可能です。

ただし、30秒足で表示する事はできないので1分足で表示してください。

RSI(アールエスアイ)

RSIとは、相場が売られすぎが買われすぎなのかを判断するためのテクニカル指標です。

一般的に売られすぎると「買い」に、買われすぎると「売り」に転換します。このテクニカル指標を使うことで、どちらのトレンド相場に転じるか予測がつきやすくなります。

0〜100%の数値で表されるRSIは、70%以上で「買われすぎ」、30%以下で「売られすぎ」と判断できます。この指標はレンジ相場で使うと、相場の反発のタイミングがわかるので逆張りができるのですが、トレンド相場になった場合は「買われすぎ」や「売られすぎ」の状態のまま動きがなくなってしまいます。

なので、トレンド相場へ転換するタイミングがわかる他のインジケーターと合わせて使うようにします。

移動平均線

移動平均線(Moving Average)は、ローソク足に絡むように描かれており、一定期間の価格の終値の平均値を繋ぎ合わせた折れ線グラフで、トレンド分析の代表格です。

引用:マネックス証券

移動平均線を使うことで、相場の進む方向・勢いを知ることができます。移動平均線が上向きで、ローソク足が線より上にある場合は相場は上昇、反対に線が下向きでローソク足が線より下にある場合は、相場は下落していることになります。

移動平均線が横ばいになっている場合やローソク足が移動平均線をまたいでいる時には、値動きの少ないレンジ相場ということです。

レンジ相場からトレンド相場へ変わるタイミングも、移動平均線から知る事ができます。その場合は、短期・中期・長期の3本の移動平均線を使い、線がクロスするタイミングで相場の転換タイミングを判断します。

  • 短期の移動平均線が長期の線を下から上に超えていく … ゴールデンクロスといい、上昇トレンドへの転換タイミング
  • 短期の移動平均線が長期の線を上から下に超えていく … デッドクロスといい、下降トレンドへの転換タイミング

 

テクニカル指標は便利でわかりやすいですが、必ずそうなるというわけではありません。複数のテクニカル指標を組み合わせて使ってみてください。

 

まとめ

  • 30秒取引はトレンド相場で取引するのが望ましい
    • 「だまし」に引っかかりにくい
    • 取引のチャンスが多くなる
  • 30秒取引に向いている時間帯
    • 東京時間
      • 午前 9:30頃〜午前 9:55頃:仲値が決まるまでの時間帯
    • ロンドン時間
      • 午後 22時頃~翌午前 7時頃:ニューヨーク市場のオープン時間
      • 午前0時頃〜1時頃:仲値が決まる時間帯
      • おすすめ通貨ペアは、ユーロ / ドルやドル / 円
    • ニューヨーク時間
      • ロンドン市場と重なっている時間帯
      • おすすめ通貨ペアは、ユーロ / ドルやポンド / ドル
  • 30秒取引のデメリット
    • 相場の動きが予測しにくい
    • 冷静な取引ができなくなる
    • 値動きが少ない
    • 限られた海外業者でしかできない
    • 転売ができない
  • 30秒取引で使うインジケーター
    • MT4(メタトレーダー)
    • RSI
    • 移動平均線

 

バイナリーオプションで30秒取引はデメリットの方が多いです。ですが逆に、ここで使うといい!というところは限られてきます。

どの時間足の取引でも、いろいろな時間足でチャートを見ることが必要です。短い時間足の場合は、長期で見た時にどの状態なのか把握しておくことが大切です。特に30秒取引の場合にはトレンド相場で有効に使えますから、そのタイミングを逃さないようにしたいですね。

30秒取引は、チャートの分析が本当にむずかしいです。今回ご紹介したポイントがお役に立てば嬉しいです。

 

カテゴリー: バイナリーオプション攻略法 パーマリンク