バイナリーオプション取引で、利用する人が多いのが15分取引です。
30秒や1分取引など短時間の取引と違い、テクニカル指標を使った分析がしやすいことと、精神的に落ち着いて取引できることが一番のメリットだといえます。
また、1時間や1日取引など長時間の取引よりも何度も取引できるので、一回の取引金額が少なくても回数を重ねて利益を上げることができます。
今回は、15分取引がおすすめの理由や勝つためにはどのような取引をしたら良いかをご紹介します。
15分取引はなぜ人気?
バイナリーオプションで、15分取引はやりやすく人気がありますし、初心者にはおすすめです。
理由としては、テクニカル指標による分析がしやすいこと、判定時間までそんなに長いわけでも、短すぎることもないので、精神的に楽という点があります。
あえてデメリットをあげるとすると、以下の2つになるのではないでしょうか。
- ペイアウト率が低め
- ノイズ(だまし)の発生時に逆張りでエントリーができない
ペイアウト率が低め
15分取引のある海外のバイナリーオプション業者でペイアウト率を比較してみます。
- ハイローオーストラリア … 1.85倍~2.00倍
- ファイブスターマーケッツ … 1.78倍
- ソニックオプション … 1.75倍
- ゼントレーダー … 1.60倍
ハイローオーストラリアは高い方ですが、ゼントレーダーでは30秒取引のペイアウト率が最大1.95倍となっており、15分取引とは大きな差がありますよね。
ノイズ(だまし)の発生時に逆張りでエントリーができない
チャートを見ていると瞬間的に急激な値動きをすることがあります。これがノイズ(だまし)といわれるものです。
短期の時間足でチャートを見ていると、よくノイズが発生するため、このタイミングをねらって取引する方法もあります。それを得意とするのが30秒や1分取引です。ノイズは瞬間的にローソク足が逆行し、ほぼ垂直に戻ってきます。エントリーから判定時間までが短い取引であれば、ここで利益を出すことも可能です。
しかし、チャートを15分足で見るとノイズが発生しているか確認することがむずかしいですし、15分という判定時間を考えると不可能ですよね。
転売を使った取引方法
15分取引を使ってバイナリーオプション取引をする際に「転売」という方法があります。
上がると予想したのに下がってしまったり、下がると予想して上がってしまうと大きな損失になります。転売は、判定時間をまたずに取引を終了することができます。ただ、判定時間前に確定するのでペイアウト率は低くなってしまいますが、損失を少なく済ませる賢い方法です。
また、転売することで利益になる可能性もあるので、あとでご紹介します。
15分取引で勢いのあるトレンド相場をねらう場合には、急激な逆行があることも予測しておかなければなりませんし、転売を頭に入れて取引することが大切です。
15分取引の攻略法 〜レンジ相場で取引する
レンジ相場では基本的に逆張りでエントリーします。逆張りとは、相場が下落している時にこの後上がると予測してHighエントリー、または相場が上昇している時に下がると予測してLowエントリーするものです。そのためには、どこでローソク足が逆行するのかわからなければできませんよね。
そこで「RSI」というテクニカル指標を使います。
相場は買われすぎると売り(下落)に、売られすぎると買い(上昇)になる傾向があります。RSIは、今相場がどのような状態なのかを知るための指標です。注意点としては、RSIはレンジ相場・トレンド相場の違いが判断できないことです。
RSIは、0〜100%の数値が折れ線グラフで表されていて、相場が買われている際には数値が70%以上になり、相場が売られている際には数値が30%以下となります。トレンド相場だと、売られすぎ・買われすぎの状態のまま戻ってこなくなるのです。
この場合、相場が転換するタイミングやトレンド相場の勢いなどが見られる「ボリンジャーバンド」というテクニカル指標を一緒に使用します。
ボリンジャーバンドは、2つの線で囲まれたバンドで、その範囲にローソク足がおさまる傾向にあり、このバンドの幅が広くなればトレンド相場、狭くなってくればレンジ相場と判断できます。
15分取引の攻略法 ~強いトレンド相場で取引する
勢いのある強いトレンドが発生しているときには、穏やかなトレンド相場よりも、トレンドの終わりが早く来ることがあります。15分取引の場合、判定時間前にトレンド相場が終わり、相場が転換してしまったら損失になってしまいますよね。
その場合は、転売をして判定時間前に取引を終わらせると良いでしょう。
勢いのある上昇トレンドでの取引でエントリーをして、判定時間まで待っているとローソク足が逆行しそうな場合は判定時間前に転売をして損失を少しでもおさえます。途中で取引をやめるのでペイアウト率は低くなりますが、大きな損失にならずに済みます。
転売をしてさらに利益を上げるには、転売時のペイアウト率が1.0以上のタイミングをねらうことです。そのためには、トレンド相場が終わるタイミングを見極める必要があります。
トレンド相場の終わりを判断するには、「DMI」というテクニカル指標が使えます。DMIはトレンドの転換のタイミングがわかるものなので、判定時間と照らし合わせて転売するかどうか判断できます。DIMについては、後半でご紹介します。
15分取引の攻略法 ~トレンドが発生する時間帯に取引する
トレンドが決まって発生する時間帯があります。これを知っておくと、いつ発生するかわからないトレンド相場を待ち続けるより、はるかに取引がしやすくなりますよね。
日本時間(午前 9:30ころ〜午前 9:55ころ)
この時間は、その日のレートを決めるための目安になる仲値が決まる時間帯です。特にゴトー日と呼ばれる5・10・15・20・25・月末日のこの時間帯は、給料日や決済日にあたることが多く、日本の輸出業者が支払いのためにドルに両替をします。
そのため、銀行が大量のドルを買うことになり、結果円安となるのです。
ロンドン市場のオープン時間(午後 4:00ころ〜)
ロンドン市場が開く時間帯には、取引量が多くなりますから、当然相場も大きく動きます。順張りに向いているおすすめの通貨ペアとしては、ユーロ/円やユーロ/ドルなどがあります。
ニューヨーク市場のオープン時間(午後 9:00ころ〜)
ニューヨーク市場が開く時間帯には、すでにロンドン市場も開いているため、ますます相場の動きも大きくなります。値動きが大きくなるおすすめ通貨ペアは、ドル/円やドル/ユーロがあります。
15分取引の攻略法 ~テクニカル指標でトレンドの発生を見極める
15分取引に限らず、トレンド相場で取引する際には、相場の転換タイミングであったり、相場の方向や勢いなどを見極めることが重要になります。そのために使う便利なテクニカル指標をご紹介します。
移動平均線
移動平均線は、相場の方向(上昇・下降)や勢いを知るための指標で、折れ線グラフで表されます。
トレンドの発生時には、移動平均線がトレンドの方向へ一緒に動き、この線の上をローソク足が移動すると上昇トレンド、線の下をローソク足が移動すると下降トレンドと判断できます。
また、移動平均線は短期・中期・長期と3本の線で表すことで、より相場の状態がわかりやすくなります。
- 短期の移動平均線が長期の線を下から超える(ゴールデンクロス)… 上昇トレンドへの転換を表す
- 短期の移動平均線が長期の線を上から超える(デッドクロス)… 下降トレンドへの転換を表す
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは、ローソク足が逆行するポイントや、相場の勢い、方向性などがわかるものです。
2本の線の幅(バンド)が狭くなってくるとレンジ相場、広がってくるとトレンド相場と判断ができ、見た目にもわかりやすい指標です。バンド幅の広がりが大きいと、相場の勢いが強いことを表しています。
また、バンド幅の両端にローソク足が触れることで、逆行するタイミングがわかります。
DIM
DIMは、今の相場がレンジ・トレンドどちらの相場の動きなのかを判断するための指標です。
DIMは、上昇する強さ表す緑色の「+DI」と下降する強さを表す青色の「-DI」、そしてトレンドの強さを表す紫色の「ADX」の3本の線があります。
- 上昇トレンドの時の動き … +DIが-DIより上の時
- 下降トレンドの時の動き … +DIが-DIより下の時
トレンド相場が終わりに近づいてくるとADXの線が下がり、トレンドが発生してくるとADXは上がってきます。トレンドの転換を知ることができるので、エントリータイミングもわかりやすくなりますね。
15分取引の攻略法 ~通貨ペアの選び方
バイナリーオプション取引では、どの通貨ペアを選ぶかによって、チャートの分析がしやすさだったり、取引のしやすさが変わります。15分取引では、どんな通貨ペアを選ぶと良いのでしょうか?
値幅(高値と安値の差)が小さい通貨
値幅が小さい通貨は、為替が上下に激しく動かないので分析が当たりやすいです。
おすすめ通貨ペア:ドル/円、ドル/スイスフラン
市場に参加する人が多い時間帯の通貨
取引人数が多いほど分析しやすくなります。例えば、ニューヨーク市場がオープンする時間はすでにロンドン市場もオープンしているので、取引量が多くなります。
- オセアニア時間 … オーストラリアドル/円、ニュージランドドル/円
- 日本時間 … ドル/円、オーストラリアドル/円、ニュージランドドル/円
- ロンドン時間 … ポンド/円、ユーロ/円、ユーロ/ドル、ポンド/ドル、ドル/スイスフラン、ユーロ/スイスフラン
相場に影響する経済指標の発表のタイミングが明確になっている
経済指標の発表前後は相場がどう動くのか予測がつきにくく、分析通りにいかないことが多いです。無理にエントリーすると大きな損失になることもありますから、経済指標の発表前後の取引は避けたいですよね。
ですから、経済指標の発表のタイミングが明確な国の通貨を使用することは、その時間帯の取引を避けるためにも大切です。
15分取引のメリット
バイナリーオプションの15分取引は、テクニカル指標を使って分析がしやすいことが一番のメリットといえます。時間に余裕を持ってチャートをみられるので精神的にも落ち着いて取引できますし、初心者におすすめです。また、予測が外れた場合でも転売をすることで、損失をおさえることができるのも助かりますよね。
短い時間の取引では、ノイズなどの急激なローソク足の逆行が目立つので、エントリーのタイミングを迷いますが、15分取引の場合はノイズの発生はほとんどわかりません。分析通りのエントリーができることは、やりやすいですよね。
まとめ
- 15分取引のメリット
- テクニカル指標を使って分析がしやすい
- 判定時間まで余裕があるので、落ち着いて取引できる
- 損失になる前に転売できる
- ノイズが目立たない
- 15分取引のデメリット
- ペイアウト率が低め
- ノイズ発生時の逆張りができない
- 15分取引の攻略法
- レンジ相場で取引する際には、RSIやボリンジャーバンドを使って、逆張りする
- 強いトレンド相場で取引する時には、転売する方法もアリ
- トレンド相場になる時間帯をねらって取引する
- 仲値が決まるまでの時間帯やゴトー日
- ロンドン市場のオープン時間
- ニューヨーク市場のオープン時間
- テクニカル指標を使って、トレンド相場のタイミングを見つける
- 移動平均線
- ボリンジャーバンド
- DMI
- 通貨ペアの選び方
- 値幅が小さい通貨を選ぶ
- ドル/円、ドル/スイスフラン
- 市場に参加する人が多い時間帯に取引される通貨
- オセアニア時間 … オーストラリアドル/円、ニュージランドドル/円
- 日本時間 … ドル/円、オーストラリアドル/円、ニュージランドドル/円
- ロンドン時間 … ポンド/円、ユーロ/円、ユーロ/ドル、ポンド/ドル、ドル/スイスフラン、ユーロ/スイスフラン
- 経済指標が発表されるタイミングがはっきりしている国の通貨
- 値幅が小さい通貨を選ぶ
いかがでしたか?
バイナリーオプションには、いろいろな取引時間がありますが、チャートを分析して相場はこう動いていく、という予測を立てることが一番利益になる方法です。
そのための時間の余裕が15分取引にはあります。
テクニカル指標を利用して分析し、エントリーのタイミングがきちんと決まれば、落ち着いて取引できるので気持ちも楽になりますよ。