利益をあげやすい時間帯とは?バイナリーオプションの取引時間をご紹介

バイナリーオプション取引で利益を上げるためには、判定時間に価格が上がるか下がるかが当たればいいわけです。ですが、何回取引しても利益が上がらないことがありませんか?

そんな時は、取引の時間帯に注目してみてはどうでしょうか。

1日の中でトレンド相場になる時間帯や、逆張りがしやすいレンジ相場が存在します。そのタイミングをつかんでおくだけでも、利益を出し続けることができるはずです。

今回は、バイナリーオプションの取引時間についてご紹介します。

 

取引しやすい相場とは?

トレンド相場 〜なぜトレンドになるのか?

トレンド相場には上昇トレンドと下降トレンドがあり、どちらも上がり下がりしながら一定方向へ進んでいきます。一般的なエントリー方法は次のとおりです。

  • 上昇トレンド:一時的に価格が下がったタイミングで「押し目買い」
  • 下降トレンド:一時的に価格が上がったタイミングで「戻り売り」

このタイミングは、安値同士を線でつないだサポートラインと、高値同士を線でつないだレジスタンスラインを使うことで、その線に触れた時がエントリーポイントだとわかります。

このトレンド相場、なぜ価格が上がり続けたり下がり続けたりするのでしょうか?

為替は「売りたい量」と「買いたい量」のバランスです。トレンド相場は、そのバランスが崩れることで起こります。

例えば、通貨ペアをUSD/JPY(ドル/円)で取引した時、ドルを円で売り買いすることになります。ドルが大量に買われる=円が売られているということなので、チャートは右肩上がり(上昇トレンド)となるわけです。下降トレンドはその反対で、円が買われている=ドルが売られているということになりますね。

ですから、ドル高円安になる時間帯がわかるだけでも、トレンド相場になるタイミングがつかめて取引しやすくなります。

穏やかなレンジ相場 〜取引しやすいレンジ相場とは?

レンジ相場は、通貨ペアのどちらか一方が大量に売られていたり買われていたりする状態ではなく、どちらの通貨も同じくらいの取引量がある状態でのことです。「売りたい量」と「買いたい量」が同じくらいということですね。

もし、取引量の違う通貨ペア(一方がマイナーな通貨など)を選んでしまうと、価格が急激に動く可能性があり、取引しにくくなってしまいます。

レンジ相場でのエントリーは逆張りが基本で、ローソク足がサポートラインやレジスタンスラインに触れたタイミングでエントリーします。

  • 逆張り … 相場が上昇しているときは売り、下落しているときは買うという手法

相場の約7割はレンジ相場です。ですから、同じくらいの取引量がある通貨ペアを見つけることができれば、残り3割のトレンド相場を待たなくても取引することができますね。

 

トレンド相場になりやすい時間帯

仲値が決まるまでの時間帯(日本時間:午前 9:30ころ〜午前 9:55ころ)

仲値とは、金融機関が外国為替取引をする際の基準となるレートのことです。TTM(Telegraphic Transfer Middle Rate)ともいい、金融機関が毎朝9時55分の為替レートを参考に決定します。

引用:SMBC日興証券

仲値が決まるまでの時間帯は、ドル高円安になる傾向があります。

日本の輸入業者が海外へ支払いをする際、円をドルに両替します。それに対応するためには、銀行が大量のドルを買わなければなりません。結果、ドルが買われて円が売られることでトレンド相場(上昇)になります。しかもゴトー日(5,10,15,20,25,月末日)には、給料日や決算日にあたることが多く、ドル高円安の傾向が強くなります。

ただしこの時間帯のトレンドは、前日のニューヨーク時間からオセアニア時間の円の動きに影響します。前日から円安の状態が続いていれば、次の東京時間も同じ状態になる可能性があるということです。

そのため、仲値が決まるまでの時間帯にエントリーをする際にチャートを1時間足で見て、円がどのような状態だったのか確認するといいでしょう。

おすすめの通貨ペア

ドル高円安になる傾向があるので、通貨ペアはUSD/JPY(ドル/円)がおすすめです。

ロンドン市場のオープン時

この時間は、パリやフランクフルトなどの市場もオープンしますので、取引量が多くなります。

  • 夏時間:午後 4時~翌 1時
  • 冬時間:午後 5時~翌 2時

ロンドン市場のオープン時間は非常に値動きが激しく、特に午後 5時ころは経済指標の発表と重なることもあり、相場がどう動くかは予測がつきません。また、午後 9時ころになると米国の雇用統計が発表されるので、ますます取引はむずかしくなります。

ただ、午後 5時まえ(日本時間では翌 1時ころ)に、「ロンドン・フィキシング」と呼ばれる金の仲値が決まる時間帯があります。この時間帯は、日本で仲値が決まる時と同様にトレンド相場になる傾向があります。

おすすめの通貨ペア

EUR/USD(ユーロ/ドル)、GBP/USD(ポンド/ドル)、USD/JPY(ドル/円)など

ニューヨーク市場のオープン時

ロンドン市場のオープン時間とも重なるニューヨーク市場のオープン時間は、非常に相場が激しくなります。

  • 夏時間:午後 10時~翌 6時
  • 冬時間:午後 11時~翌 7時

この時間帯は市場の参加者も多く、中には大きな資金を動かす投資家もいるのでトレンド相場になる傾向にあります。また、この時間帯のトレンドは長く続いていくことが多いです。

ただし、重要な経済指標の発表なども重なるため、突然の相場の転換に備えて、経済指標の発表の時間を把握しておきましょう

おすすめの通貨ペア

ニューヨーク時間に値動きが大きくなる通貨ペアはドルがからむもので、特にEUR/USD(ユーロ/ドル)はトレンドが長く続く傾向にあります。他には、USR/JPY(ドル/円)やGBP/JPY(ポンド/円)なども値動きが大きくなる通貨ペアです。

 

穏やかなレンジ相場になりやすい時間帯

相場の約7割はレンジ相場です。この相場でも取引しやすい時間帯がありますのでご紹介します。

東京市場

東京市場の取引時間は午前 8時〜午後 5時。その中で相場が穏やかになるのは、朝方と夕方を除いた時間帯で、お昼を過ぎた辺りから午後 3時ころまでは穏やかなレンジ相場になります。それ以降は、ロンドン市場のオープン時間も重なることで、相場は激しくなりますから注意しましょう。

レンジ相場の基本は逆張りで、オシレーター系のテクニカル指標を使うことでエントリータイミングがわかりやすくなります。

  • ストキャスティクス:%K、%Dの2つの線の交わりから、買いのタイミングか売りのタイミングかがわかる
  • ボリンジャーバンド:バンド内にローソク足がおさまる確率が高く、バンドに触れるとバンド内に戻ろうとする

レンジ相場の場合は、ローソク足が逆行するタイミングを正確にとらえる必要があります。ですから、複数のテクニカル指標を使用しましょう。

おすすめの通貨ペア

レンジ相場であまりにも値動きがない場合、ドローになって負け判定になることもあります。ですから、ある程度取引量が多い通貨ペアを選ぶと良いでしょう。

  • ユーロ/円、ポンド/円など

 

取引を避けた方が良い時間帯

米国雇用統計

アメリカの雇用情勢を表している指標で、調査対象者が多く労働市場の状況を把握できることから、FXトレーダーのみならず、世界中の市場参加者から最も注目されている経済指標です。

引用:みんなのFX

毎月第1金曜日に発表され、日本時間で夏時間は午後 9時30分ころ、冬時間は午後 10時30分ころです。

FOMC声明

主に金利変更を含めた金融政策の変更や現在の経済状況、経済見通しなどが示されます。

引用:みんなのFX

国内総生産(GDP)

経済指標の中でも重要な国内総生産は、国民が商品やサービスにどれだけお金を使っているか、要するに国の経済力を表すものです。この発表は事前の予想値との結果に差があるほど、相場が荒れる可能性が高いので注意が必要です。

IMS製造業景気指数

全米供給管理協会(ISM)が全米の企業の購買担当者に新規受注や在庫、生産、雇用、入荷状況などの項目をアンケート調査し、これを基に算出する景況指標です。(中略)景況感を0~100で表し 、50ポイントの節目を上回れば景況感が良く、下回れば景況感が悪いと判断することができます。

引用:みんなのFX

消費者物価指数(CPI)

私たち消費者が買う商品や受けるサービスの価格の水準を表したもので、日本国内の発表ではそれほど値動きはありませんが、米国やユーロ圏での発表時は値動きが大きくなることがあります。

 

これらの経済指標の発表前後は、結果によって相場が荒れることもありますので、取引を避けた方が良い時間帯です。それぞれの発表の時間帯などは、Yahoo!japanファイナンスでも確認することができますよ。

 

まとめ

  • 取引しやすい相場
    • トレンド相場 … 「売り」と「買い」のバランスが崩れることで起こる
    • レンジ相場 … 「売り」と「買い」のバランスがとれている状態
  • トレンド相場になりやすい時間帯
    • 仲値が決まるまでの時間帯
      • おすすめ通貨ペア … ドル/円
    • ロンドン市場のオープン時
      • おすすめ通貨ペア … ユーロ/ドル、ポンド/ドル、ドル/円など
    • ニューヨーク市場のオープン時
      • おすすめ通貨ペア … ユーロ/ドル、ドル/円、ポンド/円など
  • 穏やかなレンジ相場になりやすい時間帯
    • お昼を過ぎた辺りから午後 3時ころまで
    • ストキャスティクスやボリンジャーバンドを使った逆張り
    • おすすめ通貨ペア … ユーロ/円、ポンド/円など
  • 取引を避けた方が良い経済指標発表
    • 米国雇用統計
    • FOMC声明
    • 国内総生産(GDP)
    • IMS製造業景気指数
    • 消費者物価指数(CPI)

 

いかがでしたか? 今回はバイナリーオプションの取引時間をご紹介しました。

トレンド相場にはトレンドになる根拠が存在し、レンジ相場もそうです。特別な経済指標の発表や要人の発言時などを除けば、決まったタイミングでの取引だけで利益を上げることができます。

ただ、日によっては思った通りの相場の動きにならないこともありますから、そんな日には決して無茶な取引をしないようにしたいですね。

バイナリーオプション取引は上がるか下がるかの予測だけですが、今回のように取引時間の選択や分析を行っていくことで、大きな利益を出すことは可能です。

カテゴリー: バイナリーオプション攻略法 パーマリンク