バイナリーオプションの1時間取引を使ったことがあるでしょうか?
エントリーから判定時間までが長いので、「そんな先の相場がどう動いているかなんてわからない。」と思われるかもしれませんね。
ですが、短時間の取引と違って時間の余裕があるので、バイナリーオプション取引で一番大事なチャートの分析がきちんとできること、そして精度を上げることができます。それによって、勝率も上げていくことが可能です。
今回は、初心者にもおすすめの1時間取引をご紹介します。
短時間の取引と何が違うの?
エントリーから判定時間までが短い取引は、すばやい判断が必要になります。今、相場がどう動いているのかを上位足(長い時間足)で相場の方向を確認し、どの通貨ペアを利用するのかを決め、チャートの値動きからHigh/Lowのどちらでエントリーするかを判断します。
短時間の取引は、それだけ高度な分析力を必要とします。
もちろん1時間取引でも、きちんとしたチャートの分析が必要です。ただ、分析する時間の余裕はたっぷりあるので、落ち着いてじっくり取引できるという点が、短時間の取引とは大きく違うところです。
1時間取引は、どうしておすすめなのか?
バイナリーオプションの1時間取引をおすすめする理由は、いくつかあります。
- チャートを分析する時間に余裕がある
- ペイアウト率が高い
- 短時間の取引より、利用できる通貨ペアが多い
- 予測が外れても転売ができる
チャートを分析する時間に余裕がある
1時間取引は判定時間が決まっている場合があり、22:00が開始時間であれば判定時間は22:59となります。これだけ時間に余裕があれば、色々な時間足でチャートを確認でき、テクニカル指標を利用してローソク足の動きを予測することが可能です。
分析にかける時間があれば精度も上がりますし、その分勝てる可能性も上がりますよね。
ペイアウト率が高い
ハイローオーストラリアの場合、1時間取引のペイアウト率は1.90倍。30秒取引は1.95倍と高いですが、1時間取引では分析が当てはまりやすく勝率も高くなることを考えると、選びたくなりますよね。
短時間の取引より、利用できる通貨ペアが多い
1時間取引には短時間取引よりも、利用できる通貨ペアが多いです。例えば、5分取引では利用できない通貨ペアが1時間取引では利用できるのです。バイナリーオプションでは、時間帯によって取引しやすい通貨ペアも違いますから、利用できる通貨ペアが多いのは助かりますよね。
予測が外れても転売ができる
どんなに細かく分析しても、予測が外れることはありますよね。その場合、損失を大きくしないことをまず考えなくてはなりません。そこで「転売」という手法を使います。
短時間の取引では使えない転売は、損失をおさえるだけではなく、利益を上げる手段としても使える便利な機能です。
判定時間までが長いと、判定時間前に相場が転換しそうになることがありますよね。その場合は、相場が転換する前に転売しますが、この時に転売時のペイアウト率が1.0以上をねらうことで利益になります。
1時間取引攻略法 〜レンジ相場
レンジ相場は基本的に逆張り(相場が上昇しているタイミングで、判定時間には下がると予測してLow、相場が下降している時にはその逆)でエントリーします。
ローソク足の形を見極めて逆張りする
ローソク足がどのような形になっているかを知ることで、チャートの動きを読むことができます。わかりやすい形で「ピンバー」というローソク足の形があり、これは相場が転換するタイミングを表しています。
- ピンバー … ローソク足のヒゲが、実体より約3倍長い形のこと
より確実に相場の転換を判断するには、「ボリンジャーバンド」や「RSI」を使います。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドを使うことで、相場の転換タイミングや勢いなど、ローソク足の動きが今後どうなるのかわかりやすくなります。
このボリンジャーバンドで示された範囲に、ローソク足の動きは収まる確率が高いので、そこからローソク足がはみ出しそうになれば、反発して戻ってきます。その時のローソク足の形が「ピンバー」になっていることで、相場が転換するという判断が正しいことがわかるというわけです。
RSI
RSIは、相場が買われすぎているのか、売られすぎているのかを判断するものです。買われすぎであれば相場は下がり、売られすぎであれば上がってくる傾向にあるので、相場の転換タイミングがわかりやすくなります。
- 0〜100%の数値で表される
- 70%以上になると買われすぎ
- 30%以下になると売られすぎ
ローソク足が「ピンバー」になった時に、RSIの数値が70%以上、または30%以下になっていることも確認できると、より確実ですね。
ただしトレンド相場の時には、RSIの数値が70%以上(30%以下)になったまま戻らなくなってしまうので、RSIだけで相場を判断するのはやめましょう。
テクニカル指標を使う 〜CCI&ボリンジャーバンド
CCIは、相場の買われすぎ・売られすぎを表すもので、RSIと違って数値の上限・下限がありません。ですから、トレンド相場でもレンジ相場でも使える指標です。CCIの数値は、100以上で買われすぎ、100以下が売られすぎとなり、エントリータイミングは以下のようになります。
- 100のラインを上から超えたらLowエントリー
- -100のラインを下から超えたらHighエントリー
ただし、CCIは細かな値動きにも反応するために、なかなか良いエントリータイミングをねらえない場合があります。そのため、ボリンジャーバンドにローソク足が触れていることを確認して、ローソク足の反発するタイミングをねらうことができます。
CCIは実際の値動きより反応が早いので、タイミングを逃さずエントリーできますよ。
トレンド相場から転換するタイミングをねらう
トレンド相場の終わりから次の相場へ転換する際の、大きな反発をねらって逆張りする手法です。
この手法では、トレンド相場がどこで転換するかを見極める必要があり、そのために目安となる2つのライン「レジスタンスライン」と「サポートライン」があります。
サポートライン
サポートラインとは、FXのチャートにおいて「これ以上は下落しないだろう」と考えられるラインのことを指します。「下値支持線」とも呼ばれ、チャートの下部に引くことで売買における安値の目安として使われます。
引用:SBI FXトレード
レジスタンスライン
レジスタンスラインはサポートラインとは逆に、上昇しているチャートの上げ止まりの目安として引かれます。「これ以上は上がらないだろう」と考えられるポイントになり、上値抵抗線と呼ばれます。
引用:SBI FXトレード
チャートにサポートライン、そしてレジスタンスラインを引く際には、2つセットで引くと良いです。レンジ相場で、同じくらいの安値を基準としてサポートラインを引き、同じように高値を基準としてレジスタンスラインを引きます。
エントリーするタイミングは、トレンド相場のローソク足がサポートラインまたはレジスタンスラインを超えたタイミングで逆張りします。
この時に、何度かローソク足がラインを超えることがありますが、一番最初に反発したポイントをねらいます。このポイントが一番反発が強いからです。
逆張りにおすすめの時間帯を選ぶ
「ロンドンフィックス」をねらった逆張り
ロンドン市場で仲値が決まる時間帯を「ロンドンフィックス」といいます。この時間帯の1〜2時間くらい前に、欧州通貨(ポンドやユーロなど)を決済する動きがあるために、値動きが大きくなります。
- 時間帯 … 夏時間は午前0時、冬時間は午前1時の1時間前
- おすすめ通貨ペア … EUR/USD
「窓」をねらった逆張り
窓とは … 前日の市場の終値と当日の始値に大きな差があった場合に、前日と当日のローソク足の間にできる空間のこと
この「窓」ができると、その部分を埋めるように逆方向へ向かって相場が動く現象が起こります。「窓」が発生した時に逆張りできる手法です。
- 時間帯 … 毎週月曜日の市場の取引開始時間から、3時間程度
- おすすめ通貨ペア … USD/JPY
- 窓の間が下向きの場合 … Highエントリー
- 窓の間が上向きの場合 … Lowエントリー
1時間取引攻略法 〜トレンド相場
1時間という長い時間の取引の場合、きちんとした根拠に基づいたトレンド相場をねらうことが重要です。
テクニカル指標を使う 〜移動平均線&ストキャスティクス
移動平均線
移動平均線は、ローソク足の動きに沿ったラインでトレンド相場の方向、ラインの幅で相場の勢い、短期・長期のラインの交わりで相場の転換タイミングがわかります。
- 短期の移動平均線が長期の線を下からクロスしていく … ゴールデンクロスといい、上昇トレンドへの転換の合図
- 短期の移動平均線が長期の線を上からクロスしていく … デッドクロスといい、下降トレンドへの転換の合図
ストキャスティクス
ストキャスティクスは、相場が買われすぎているか、売られすぎているかを0〜100%の数値で判断します。%Kと%Dの2本のラインの交わりで、「買い」や「売り」のタイミングをつかむことできます。
- %K が %D を下から上へクロスする … 「買い」のタイミング
- %K が %D を上から下へクロスする … 「売り」のタイミング
注意点は、買いや売りのタイミングが頻繁にくることです。トレンド相場へ転換するタイミングでエントリーするには、ストキャスティクスの数値が70%以上、または30%以下で2本のラインがクロスしたタイミングをねらいます。
移動平均線とストキャスティクスを使った1時間取引の手法は、まず上昇(下降)トレンドの発生を確認します。トレンド相場へ転換する合図は、移動平均線のゴールデンクロス(デッドクロス)やストキャスティクスの%K ・%D のクロス状態で確認します。
トレンドが発生すると、上昇トレンドの場合はローソク足が移動平均線の上を移動し、下降トレンドの場合は線の下を移動していきます。ローソク足は移動平均線に触れると反発しながら、上昇・下降していきます。
エントリーポイントは、ローソク足が移動平均線に触れたタイミングで押し目買い(上昇トレンドの場合)・戻し売り(下降トレンドの場合)をします。
1時間取引攻略法 〜サインツールを使う
1時間取引で困るのは、やはり判定時間の長さではないでしょうか。ハイローオーストラリアでは、1時間取引の判定時間が決められているため、その時間に相場がどうなっているのかを予測するのは難しいですよね。それに、判定時間に良いエントリーポイントが見つからない場合もあります。
そこで、1時間取引で利益を上げる一つの手法として、サインツールを使って大きな利益の上がるエントリーポイントを見つけるのも良いです。
サインツールは、チャートの分析からエントリーポイントを指示・エントリーなどを自動で行ってくれるツールのことで、分析がしにくい短時間の取引では有効な手法です。
1時間足のチャートのテクニカル指標の分析と短時間のチャートに表示されるサインツールを一緒に見ることで、エントリーポイントが確かなものになり、利益を上げることができますよ。
1時間取引 〜注意する点
どの取引時間でもそうですが、経済指標の発表時間帯は値動きが激しくなります。予測がつかない動きをする可能性があるため、テクニカル指標を使っての分析もききません。経済指標の発表の時間帯が決まっている時は、発表が終わってから落ち着いて取引すると良いでしょう。
まとめ
- 1時間取引がおすすめの理由
- チャートを分析する時間に余裕がある
- ペイアウト率が高い
- 短時間の取引より、利用できる通貨ペアが多い
- 予測が外れても転売ができる
- 1時間取引攻略法 〜レンジ相場
- ローソク足の形をみてエントリーする
- テクニカル指標 CCI&ボリンジャーバンドを使う
- トレンド相場から転換するタイミングをねらう
- 逆張りにおすすめの時間帯をねらう
- ロンドンフィックス
- 「窓」
- 1時間取引攻略法 〜トレンド相場
- テクニカル指標 移動平均線&ストキャスティクスを使う
- 1時間取引攻略法 〜サインツールを使う
いかがでしたか? 今回は、バイナリーオプションの1時間取引をご紹介しました。
短時間の取引と違って判定時間まで余裕があるので、テクニカル分析がしやすくて初心者におすすめの取引です。転売が可能なので、長い判定時間まで待たなくても利益を上げることができるのは嬉しいですよね。
1時間取引では利用できる通貨ペアも多いです。時間帯によって取引しやすい通貨ペアも違いますから、選択肢が広がるのは助かりますね。
ぜひ、バイナリーオプションの1時間取引を利用してみてください。